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広 報 

あげまつ

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 昨年度、上松町では、生活習慣病の基礎疾患となる高血圧症を有する後期高齢者が多いことから、高血圧
の薬を処方されている方を対象として、①血圧値が悪化しないこと、②処方通りに薬が飲めること、③家庭
での血圧測定が習慣になることを目的に、看護師や保健師等が個別に家庭訪問を行う事業を実施しました。

【対象者】

75歳~84歳の人で高血圧薬の処方がある方(要介護認定者は除く)

【事業の流れ】 対象者全員に連絡を取り、家庭訪問を実施。訪問時の血圧値が高血圧に分類された方で、

個別指導の同意が得られた方に対して、おおむね3回程度保健指導を実施。

【結果】

訪問件数(65件)の結果

①血圧値

・高血圧であった65名のうち

46名(71%)は改善、19
名(29%)は維持、血圧値が
悪化した人はいませんでした。

②内服

区 分

指導前(人)指導後(人)

処方通り飲める

50

63

処方通り飲めない

15

2

・訪問をきっかけに処方通り内服できるようになった人が13名増加しました。

③家庭血圧測定

区 分

指導前(人)指導後(人)

測定が習慣になっている

22

45

測定が習慣になっていない

43

20

・訪問をきっかけに家庭血圧測定が習慣になった人が23名増加しました。

・個別訪問を行い、1人1人にじっくり関わることで、血圧値の維持改善や、処方通りに薬が飲めるようになっ

た人、家庭血圧測定が習慣になった人が増える結果につながったと感じています。

・事業終了後の参加者の皆さんへのアンケートからも、「自宅での血圧測定が習慣になり、受診の時に主治

医に見てもらうようになった」「塩分等食事の内容に気を付けるようになった」等の感想が多くありました。
この事業の結果を今後の介護予防活動に活かしていきたいと思います。

上松町生活習慣病重症化予防事業の報告

改善

71%

維持

29%

指導後の血圧値の状況